キジと赤いトラクター

赤いトラクターが田起こしの作業をしているのを見つける。その作業のすぐ近くにトビとカラスが来ているのだ。掘り起こされた土塊の中から出てくるミミズなどを狙っているようだ。面白いシーンが撮れるかもしれないと田んぼ道を急いだ。

近道をしようと畦道に入った時、眼の前の田んぼを横切っていくキジを眼にする。ゆうゆうと横切っていくのだ。

コヤツがまっすぐ進み玉ねぎ畑に入ると、キジと遠景に赤いトラクターを入れた構図で1ショット出来るだろうと思い、それが狙える場所へ移動だ。キジは軽々と小さな溝を飛び越えていったが老爺はその溝を跨ぎ越えるのに難儀する。やっとこさ越えたもののいいポジションにたどり着くには、幅20cmほどのコンクルート製の境界畦の上を歩かねばならないのだ。

危険な道行きを諦めとりあえずの1ショットしたものが上掲のシーン。キジはこの場に留まること無く玉ねぎ畑から隣の畑へ移動していった。枯れ草の中に姿を隠したものの次に現れる場所はおおよその見当がつく。コヤツの後を追いかけることにした。

3枚ほどの田んぼを越えてキジが向かった先に驚く。国道すぐ横の枯れ草と野茨の大きな茂みに覆われた宅地へ向かったのだ。

すぐ横をトラックなどが轟音を上げて走るが野茨と雑草に覆われた場所は絶好の隠れ場所、ねぐらにするには格好の場所に違いない。

これから田植えにかけて色々と田起こしなどのさまざまな作業が始まる。農作業とキジの組み合わせでのお気に入りの1枚を撮りたいものだ。

重くなるけれども三脚や35-350mmのレンズも用意して来なくてはなるまい。

本日曇天なれどもまずは好日。