老写真家のこと

一昨日の京都新聞夕刊に「小さく強靭な生を見つめて」というタイトルで、絵本作家の記事が出ていた。”足元に咲く花や、草木に止まる虫たちが繰り広げる驚きに満ちた世界を、丹念な観察とスケッチで描いた科学絵本で知られる甲斐信枝さん(90)”のこれまでのあらましを記した記事だ。90歳の今秋「あしなが蜂と暮らした夏」(中央公論新社)を刊行したという、その活動ぶりに驚かされ、この絵本が欲しくなりamazonに注文した。

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甲斐信枝さんのこの記事を読みながら、4年ほど前に85歳で亡くなった植物生態写真家・埴沙萠さんのことを思い出した。82歳の時、NHKの特集番組「足元の小宇宙ー82歳植物写真家と見つめる生命」に登場しているのだ。素晴らしいドキュメントだった。私も現在82歳、今の我が身に比べと82歳の埴沙萠さんのなんとかくしゃくとしていたことか。「足元の小宇宙」という本があることを思い出して図書館へ行く。

沙萠さんの本と甲斐信枝さんの絵本を借りて帰った。

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90歳の現役絵本作家と85歳で亡くなるまでファインダーを覗いていたという写真家、82歳の老爺ももう一息頑張らねば。