老いのかたち(8)

今年の夏は昨年に比べ遠出しての虫撮りの回数が極端に減っている。
ハスの花に来るミツバチやトンボを探しに烏丸半島のハスの群生地へ行かなければと、この2・3日思いながらも出掛けられずにいるのだ。
こんな状態が夏に入ると共にずっと続いていて、躰が思い通りに動き出してくれないのだ。
老いの進みが一段と速くなっているのだろう。

出掛けられない時は読書が専らだが、これもままならない時には呆けたようにTVを見ている。
今日もカミサンが録画しておいてくれたNHKスペシャル「足元の小宇宙〜生命を見つめる植物写真家〜 埴 沙萠」や鉄道写真家中井精也の「にっぽん鉄道写真の旅・中国地方編」を見て過ごす。

「足元の小宇宙」に記録されている82歳の植物写真家埴沙萠さん、ご老体でありながら全く老を感じさせない活き活きとしたお姿なのだ。
草叢に腹這いになりファインダーを覗きこんでいる姿は何とも言えず格好いいのだ。

オマエさんがこの埴沙萠さんの年令になるまでには7年の歳月が必要ですよ、今から老けこんでしまい行動を鈍らせるようではいい写真は撮れませんよ。
自責していた。
老いのかたち、いろんなかたちがあるだろうが沙萠さんのような老いのかたちでありたいものだ。

気分転換にITOU昆虫園に行く。