饅頭が食いたい(2)

講演会から帰り書斎に上がった時、机の上に小さな小包が置かれているのを見つける。司馬さんの街道をゆく肥前の諸街道」を読んでいて、文中に出てくる唐津名物「松露饅頭」を食うシーンが面白く、自分も賞味したいと思い注文しておいたものがやっと届いたのだ。

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司馬さんは松露饅頭を一口食べる時、苦みのあるカンパリソーダを注文している。下戸の私は酒類というわけにいかないので渋茶を用意した。司馬さんと同席していた下戸の須田画伯は松露饅頭の箱を抱え込むようにして饅頭をパクついているが、この時の飲み物は何だったのだろうか、いろんなことを想像していた。あまり甘くないあんこの詰まった小さな焦げ茶色の饅頭、美味いと思った。

 

今日の講演会は「ホトケの姿カミの影~仏像・神像からみる近江の神仏習合~」講師 滋賀県立近代美術館 学芸員 和澄浩介。会場 コラボしが21 3F大会議室。

古事記日本書紀、藤氏家伝、日本霊異記懐風藻、日本三大実録などの古文献から拾い上げた、日本の神の姿や仏の姿、神と仏の出会い、近江の神仏習合などを簡便にまとめ上げてくれていて面白い講座だった。