午前5時半過ぎ書斎のカーテンを開ける、真っ赤な陽が出ていた。
早起きだったから涼しいうちにITOUさんの菜園へ行くつもりだったが、もたもたしているうちに陽が高くなり虫撮りを断念する。最近とみにこんな状態になることが多くなっているのだ。何事かに取り掛かるときの行動の歯切れの悪さ、我ながら厭きれることがある。寂しいかぎりだ。
今日も暑さに負け終日書斎に閉じ籠っていた。
司馬さんの街道をゆく「肥前の諸街道」の中に「松露饅頭」を食べるシーンが出てくる。” 須田画伯は、しきりに食った。ふたくちほどで嚥下した。よほどうまいもののようであることが、その勢いで想像できた。”
松露饅頭は唐津の銘菓のようだ。無性にこの饅頭が食いたくなりWebで調べて注文した。「饅頭は名のとおり松露ほどの小ささで、皮は焦げ色である。あんこはさほどに甘くない」届けられる饅頭は司馬さんの書いたような饅頭だろうか、楽しみだ。
「肥前の諸街道」は饅頭の楽しみもあり一気に読み了えた。
眼休めに覗く眼下の湖面に赤いセールのウィンドウサーフィンを見る。