老いのかたち(31)

霧が薄れた庭先の金木犀の枝の間を動き回っているメジロを見る。
近くの南天の実を啄みにきているのだろうか、なんとも忙しない動きをしている。
そう言えば、3月の初め頃梅の花に来ているメジロを撮って以来メジロを見ていないと思われる。
これも3月に入り虫の季節が始まって、長いヤツを持ち出すことが少なくなっていたからだ。

今季の虫撮りも終わりだ、ボケ防止のためにも億劫がらずに長いヤツを持ち出さねば。
それと8時半までには必ず起床することを老躯に課さねばなるまい。

明日は晴れのようだ、アシ原でメジロを探してみるか。
 2015・2撮影


年賀状の準備のため住所録の整理をする。
リタイアして13年、年経るごとに名簿の欄の抹消の赤線が増えている。
名簿に新たに書き込まれる名前は今ではもう極々稀になった。
書き込むよりも消すほうが多い、これも老いのかたちの一つだ、嘆くまい。