皇帝ダリア

花の少ないこの時季住宅地を歩いていると皇帝ダリアが眼を引く。
夕方の散歩に出た折も、段々畑の一角で4・5mはあろうかと思われる背の高いヤツを見た。


虫が来ていることを期待して見上げていたが虫の姿はなかった。
皇帝ダリアには種も出来るがどんな虫が花粉の媒介をすのだろうか、風媒花とは思えない。

皇帝ダリアは寒さに弱く霜に当たると枯れるという、それ以上に気温が3・4度以下になると地下の球根もダメージを受け腐り始めると聞いたことがある。
畑の角のこの皇帝ダリアはどんな状態で冬をこすのだろうか、ふと思った。


ウィリアム・ブルーイットの「極北の動物誌」所載の”旅をする木”や ”生命は続く”等が読みたくなり「北のオントロギー」は一時中断する。
書棚には「極北の動物誌」が二冊並んでいる。

一冊は20年近くも前になるだろうか東京へ出張の折丸の内の丸善本店で見付け購入したもの。
もう一冊は五年程前だったか、何かの切っ掛けで急に読みたくなり書棚を探し回したが見つからず、読みたい衝動が抑えきれずにAmazonに注文したもの。

何かの拍子に不意に読みたくなる本、そんなヤツを何冊か持っている、その中の一冊がこの「極北の動物誌」、コイツは心和ませてくれる素晴らしい一冊、これから先何度書棚から引張だすだろうか、残り時間は少なくなっているのだ。