雑踏の中で

久しぶりの京都、雑踏の中を歩く。
鄙では見掛けることもない様々な風姿の人々に出会う。
風狂と思える格好の若者集団にぶつかりそうになった時は一瞬ドキッとなる。
河原町三条の交差点で雲水さんを見掛ける、この時ばかりはなんとも言えずほっとした。

どこの僧堂の雲水さんだろうか。
網代笠に雲水衣、白い脚絆に草鞋履きだ、托鉢からの帰りだろうか、胸にかけた頭陀袋が見えれば僧堂名も判るのだが。
講座の日でなければ雲水さんの後を追って三条大橋を渡っただろうがそれもならずだ、足早に交差点を渡っていく雲水さんの姿を眺めていた。

鄙の老爺には風狂の若者よりも足早に遠ざかっていく雲水さんの方が心落ち着く。

写真ギャラリー2ヶ所に立ち寄る、見応えするものは全くなかった。
佛大四条センターでの講座「文殊経典ー文殊はどこからきたのか?」途中から補聴器を外した。
帰り道ジュンク堂書店に立ち寄り「サピエンス全史」を購入する。