写真展を観に

写真展の案内状を頂戴していたのでカミサンと観に行く。
第14回 日本風景写真協会滋賀支部作品展 会場:草津市立図書館。
それぞれの自慢の作品の出陳だろう、会場には66点の作品が並んでいた。


写真展や美術展での鑑賞時のいつもの習慣、お気に入りを5作品選び出すことにして見て廻る。
カミサンとは後になり先になりだ、お気に入りの立ち止まる場所が違うのだ。

老化の進行とともに感受性も劣化している、写真展を観に行っても感動することが極端に少なくなっている、そんなこの頃だが今日は久しぶりに ”おおっ! いいな”と思う作品に出会った。
カミサンが選んでいた5点と私の見付けた5点で共通の作品が2作品あった。
小林晋さんの「生命の迸り」・阿寺渓谷  佐伯俊次さんの「波踊る」・東近江市

選び出した5点のうちどれか一つ差し上げますと言われたら、どの作品を頂戴しますかと欲しい作品を選ぶことにしている。
カミサンの選んだのは、奥村静子さんの「真夏の渓谷」・熊本県菊池渓谷 
私の欲しいのは「秋彩」と名付けられた吉川善信さんの作品、安土町教林坊の庭、薄暗い竹林の一角でスポットライトを浴びて浮かび上がる青もみじの枝、その青もみじのうちの一葉だけが黄色く、まさに秋彩なのだ。
光と影のバランス、青もみじの質感、もみじの背後にぼんやり見える孟宗竹の佇まい。
ありふれた光景をここまで見事な作品に切り撮った作者の感性と技量に感心していた。

いい作品に出会える、嬉しいものだ。 本日好日。