ツマグロオオヨコバイ

夕方の散歩の折、空き地の草叢に足を踏み入れて、おっ!という光景に出くわした。
沢山のツマグロオオヨコバイが草叢から翔び立ったのだ。
それも単なる翔び方ではない、跳び出す瞬間におしっこをしているのだ。
草の葉の上にいるヨコバイがおしっこをしている様は、これまで何度か見たことがある(残念ながらそのシーンは撮れていない)が、沢山のツマグロオオヨコバイがロケットの噴射よろしくおしっこをしながら跳び出す光景は初めての経験だ。


近づくと草の葉裏にくるっと隠れることが常なのに、一斉に跳び出すとは余程驚いたのだろう。
おしっこをしながら跳び出したのは体重を軽くして飛翔距離を延ばす為だったのだろうか。

同じ空き地に同じような状態でツマグロオオヨコバイがいるとは思えないが、ツマグロオオヨコバイのおしっこ飛翔という珍しいシーンを狙うために、かなり重くなるが180mmマクロや魚眼など持出しあちこち探してみなくては。

探すといえば、長い間探し続けているものがいる。
ヨコバイの仲間のミミズク(ヨコバイ科 ミミズク亜科)、黒褐色の体色、胸部背面に耳のような突起があるヨコバイ、もう一つがツノゼミの仲間のオビマルツノゼミだ。

もう随分以前だがミミズクとオビマルツノゼミを雑木林で一度だけ見たことがある。
真夏の雑木林だった。
それ以来雑木林に潜り込んだ時には、ミミズクやオビマルツノゼミを探すのだが、未だ見ることが出来ずにいる。
中南米のジャングルにいるツノゼミのように驚くほどの形態や派手な紋様を持ってはいないが、それでも日本では珍しい姿をしている種だ、それ故に撮りたいのだ。

今年の夏、雑木林は老兵を受け入れてくれるだろうか。