冬いちご

雑木林の入り口で冬いちごを見付けた。

いつもの年だったら沢山の実が見られるのだが、林の中に通じる道の手入れが昨年の暮れ頃に行われたのだろうか、冬いちごの木も周辺の熊笹も刈り取られている。
赤い実が僅か残っているだけだった。

林道入口が手入れされているはこの林に何か新しいことが起きる前兆だろうか。

この雑木林も一時は、カシノナガキクイムシなどに喰われてナラ枯れをおこし、立ち枯れの木が続くひどい状態の林だったが、立ち枯れの木も自然倒木が進み昔に戻りつつある。

雑木林が元に戻り人手が入って昔のようになると良いのだが。
雑木林の中で両手一杯の冬いちごを採ったのはいつ頃だったか、思い出せないほど時が経っている。

冬いちご、シュンラン、あけび、柴栗、むかご、いろんなものを手に入れては旬の味わいを楽しめたものだが、荒れ果てた林になってからは望むべくもなかった。

冬いちご、たっぷりと味わってみたいものだ。