オオスズメバチ

オトシブミを見たいと思い比良山麓の雑木林へ出掛けた。
新緑の雑木林はなんとも言えず心地良い、林の中を歩き廻った。



雑木林林縁部のコナラやアベマキの木々を丹念に見て歩いたが、オトシブミも切り落とされた揺籃(落し文)も見つけることが出来なかった。

林道から林の中へ入ろうとしてオオスズメバチと鉢合わせしそうになる。
2mほど先の木からオオスズメバチが飛び出してきたのだ。
オオスズメバチは木から僅かに滲み出している樹液を舐めに来ているようだった。
木の皮を囓っているヤツもいた、巣作りの準備だろうか。

暫く見ているとスズメバチ同士の喧嘩が始まる。
喧嘩が昂じるとどちらかの首がちょん切られることもあるのだ。
何年か前、龍谷大瀬田キャンパス近くの森で首が切り落とされるのを見たことがある。
そんなこともあるから、今回も期待してファインダーを覗いていたが、残酷なシーンは見られずだった。
今日は50mmマクロも10−17mmフィシュアイも持参している、オオスズメバチが一匹だったら至近距離まで近づいて喧嘩のシーンを撮りたかったが、多い時は5匹も飛来してくるのだ、この時季のスズメバチは比較的おとなしいと言っても複数匹が飛び交っては如何ともし難い。

雑木林の外れの小さな用水路でアサヒナカワトンボ、シオヤトンボを見る。
この用水路が生きていた頃はトンボ類のほかにサワガニ、ミズスマシなども見かけたが、近くの田圃耕作放棄され荒れ果てると時を同じくして見かけなくなった。