電子書籍

一昨々日の京都新聞夕刊一面に京都の書店の現況を取材した記事が載せられていた。
全国的に書店の売上は減少の一途をたどっており、全国の書店の売上高は2012年が約1兆2千億円で、10年前から2割強減少したようだ。
これはネット環境の整備やスマートフォンの普及が影響していると言う。

確かに私自身も、書籍の殆どをAmazonに注文するし、電子書籍リーダとしてKindle fire HD7を手に入れてから、電子書籍を読むことが多くなっている。

Kindleを入手したのが今年の初め、この半年ほどの間に41冊を電子書籍で。
紙の本は8冊がAmazonで、ジュンク堂書店で2冊、大垣書店で1冊。
私にしてこんな割合だから、書店店頭での売上が減少するのも無理からぬことだと思う。

こうした書店店頭での売上減をカバーするため、京都の書店では売り場でのイベント開催や文具・雑貨類の取り扱い、スマホ修理、カフェの併設など新しい業態が考えられているようだ。

電子書籍が一層充実していけばそれに比例して書店店頭での売上は減少するのだろうか。
最近では時折にしか書店に行かないが、本屋さんに潜り込んで過ごす時間は、老兵には心落ち着く何とも言えぬ一刻なのだ。
電子書籍にもAmazonにもない本屋さんの空間と時間、いつまでも変質せずに続いて欲しいものだ。