雪の朝

「ダンマパタ・法句経」講読(講師 山田明爾)の講座のある日だ、久しぶりに早起きする。
昨夜来の雪が少し積もっている、こんなすがすがしい朝は本当に久しぶりだった。
それに集団登校する小学生たちの賑やかな声が何とも言えず気持ち良かった。

昨年の暮以来呆けたような日々が続いていたし、「雨だれの音も年とった 山頭火」こんな心境だったから、小学生たちの明るく弾む声が聴けたことが嬉しかったのだ。

次の雪の朝には小学生たちの集団登校する姿を追いかけてみたいものだ。

雪の朝といえば、発心寺(小浜市)修行僧の寒中托鉢を撮りたい、と思いながらも未だ実行できずにいる。
雪の降る早朝の出立の姿などが撮りたい、そんな思いでロケハンもしていたが実行できずにいるのだ、老兵には発心寺が遠くなっている。

考えてみれば随分といろんなものが遠くなっている。

   何を求める風の中ゆく        山頭火
   思いだけが飛び立ってゆく雪の朝   風来坊