沈丁花

スギ花粉の飛散量が今日も多いのだろうか、朝、書斎の窓を開けた途端に酷い目の痒さに襲われる。
目の痒みの酷さの上に、涙ポロポロ、鼻もぐしゃぐしゃだ。
この3・4日は花粉症も軽症だったから、今日は虫撮りに遠征しょうと思い準備万端に整えていたが、眼の痒さに気勢をそがれる。
読書をすることも調べ物をするためにPCを立ち上げることもせず、終日呆けていた。

花粉症はいろんなところに影響している、嗅覚も相当おちているようだ。

気分転換にもと夕方の散歩に出た折、Iさんの生け垣の一角に沈丁花を見つけ近づいたが芳香を嗅ぎ取れないのだ。
老いとともに五感が劣化しているのは承知しているが、鼻が触れるほど近づいてもその香りを感じることが出来ないとは、ファインダーを覗き込みながら老いの寂しさを覚えていた。

山頭火の句に沈丁花を詠んだものがあることを思い出してはいたが、句そのものを思い出せないのだ、何かがあるとよく口ずさんでいた山頭火の句も思い出せないことが多くなっている。



藪椿を撮りに行きたい、川向うの竹藪の中では藪椿が咲いている筈だ。
孟宗竹の竹肌と藪椿の花、光の揺るぎ 撮れるだろうか、いろんなことを考えるも花粉症が気がかりだ。
4月の初め頃、撮影会に誘われているが参加出来るだろうか、花粉症の症状が心配だ。