ローズマリー・サトクリフ(3)

昨日、深草キャンパスからの帰り道大垣書店で、「炎の戦士クーフリン/黄金の騎士フイン・マックール」ローズマリー・サトクリフ著 灰島かおり訳(ちくま文庫)と養老孟司の「唯脳論」(ちくま文庫)を買った。

読み終わった本を時間をおいて再読するということは余り無いのだが、折にふれて書棚から引っ張りだすものの一つに、ローズマリー・サトクリフの作品がある。
「ともしびをかかげて」「第九軍団のわし」などのローマン・ブリテン四部作や「ケルトの白馬」は思い出しては何度も読んでいる。
読むと言っても最初から最後まで読み通すという読み方はほとんど無く、目次を見て気になった章から読んだり、前回読んだ時に挟み込んでおいた栞のページから読んだりという読み方だ。

思い返してみるに、気分がささくれだったりしている時にサトクリフのファンタジーを読んでいたように思う。
ストーリーの素晴らしさもさることながら、物語の中に描き出されるブリテンイングランドスコットランドウェールズを含む大ブリテン島)の風景を、その見事な文章から想像するのが何とも言えず楽しいかったからだ。

こんなことから書店の棚で「炎の戦士クーフリン・・・・」を見付け買ってしまったのだ。
唯脳論」はおまけだ。
前野隆司の「脳はなぜ心を作ったのか」(読み終えたがもう一つうまく消化できていない)の延長線で読んでみようと買ったのだが。