庭に来た虫たち

小さな庭の片付けをしていてササグモ、ハナアブの仲間、ハムシ等を見る。



ササグモが乗っかっているのはオニユリのムカゴ。
雑木林の中で山芋のムカゴを採取した時は塩煎りにして喰ったことはあるが、オニユリのムカゴは未だ賞味せずだ。

来年はオニユリからムカゴを集めて喰ってみよう。
オニユリの本数からみて両掌一杯は採れる筈だ。
どんな味がするのだろうか、楽しみだ。

タカサゴユリの種も沢山採れた。
コイツは昨年と同じように散歩の折に風に乗せて飛ばしてみよう。


昨夜、書棚で堀田善衛の「方丈記私記」(ちくま文庫)を見付け読み始めたが中途放棄した。
この本は最後まで読めそうにない、老兵には暗くて重くて苦くなっているのだ。

いつどんな経緯でこの本を購入したのか思い出せないが、書店などで本を買う時は必ず何ページかに眼を通すから、その時は読んでみようと思わせる何かを文中に感じていた筈だ。
それなのに今では味覚が変わったみたいに受け付けようとしないのだ。

方丈記の原文を簗瀬一雄さんの訳注を頼りに読んでいた時はこれほど暗くて重くて苦くは感じなかったのに、「方丈記私記」が突きつけてくるものは余りにもリアルなのだ。
方丈記私記は書棚の奥に戻しておいた。