アゲハの蛹

柚子の木の近くの壁にアゲハの蛹がくっついているのを見付ける。

見たところ寄生蜂などには侵されていないようだから、うまく越冬できれば来春には羽化が見られるかもしれない。

この蛹は地上から50cmほどの所にいるのだが、4年前の冬の初め、2階の窓よりも高い壁面にくっついているのを見かけたことがある。
その高みにまで這い登っていったアゲハの幼虫の逞しさに、えつ!という思いだった。

この蛹からはアゲハが上手く飛び立っていったのだろう、羽化した後の抜け殻が半ば破れながらも長い間壁からぶら下がっていたことを覚えている。

柚子の木では毎年アゲハの仲間の幼虫が何匹も生まれる。

そんな柚子にいるアゲハの終齢幼虫がある日を境に忽然といなくなることがあるのだ。
蛹になる場所を探して柚子の木から離れて行くのだろうが、庭先では蛹になった姿を稀にしか見たことがない。
いなくなると相当丹念に探し廻るのだが。
2階の窓の高みにまで這い登るほどだから、アゲハの終齢幼虫の行動範囲は相当に広範囲なのかもしれない。

アゲハの蛹を撮りながら自分の行動範囲が最近随分狭くなっていることを反省していた。

今日は料理当番の日、久しぶりにパエリヤを作る。

あれが喰いたいこれが喰いたい、そんな食い意地が戻っている。
それに自分好みに作れることが楽しいのだ、今日の一品は我ながら美味いと思っていた。

今日も好日だった。