写真展を見に

県立近代美術館ギャラリーで開催中の「第52回滋賀県写真展覧会」を見に行ってきた。
久しぶりにおっ!と思える作品に出逢え随分長い時間会場にいた。

私には写真の巧拙を判断する力がないから、作品を見る時は好きか嫌いかが全てだ。
今回の写真展への応募数は625点、その中から選び出された146点だから粒選りだと思う。

この146点の中から好きか嫌いかをもって選び出したのは、「急ぎ足」北東幸男(特選)
「夢の中へ」竹中勝子(特選)、「落ち穂拾い」北川恭一、「森 色」山本敏
「芯」藤川茂 「はんの木」藤川茂、「風の丘」前川健士、「求道」松尾浩之 各氏の作品。

中でも竹中勝子さんの作品「夢の中へ」の前では暫くの間立ち止まっていた。
竹中さんは余程のベテランなんだろう、滋賀県写真展でも大津市民写真展でも毎回のようにそのお名前を拝見する。
選評に「これだけの朝霧に出会えた幸運を逃さなかったのは作者の不断の努力の賜物でしょう」とあるが、まさにその通りだと感心していた。
「撮る」ということにたいして非常に真摯な方だと思う、どんな方なんだろうかと想像していた。

いい作品を観る、好い日だった。