風景写真展

午前中雨。
知人のTAKAHASIさんから写真展の案内を頂いているのを思い出して見にゆく。
「第10回日本風景写真協会滋賀支部作品展」(会場:草津市市立図書館)だ。

粒ぞろいの秀作が並んでいた。
作品展が最後の日なのと雨の所為なのだろうかまばらな人だったのでゆっくり観て歩く。
私好みの作品が6点あったので一通り観た後も後戻りして観る。

お気に入りを丹念に観ていて、ふとある事に気付いた。
6点の内1点はデジタルでの作品だが残り5点は銀塩写真だったのだ。
5点の作品には、被写体とか構図とかシャッターチャンスとかでの写真の善し悪し以上に、その作品が持っている情感・雰囲気にコクがあったのだ。
久しぶりに見入っていた。

展示作品は全部で66点。
ほぼ半数がデジタルでの作品だった。
デジタルの写真もRAW現像やその後のレタッチ処理をきちっとやれば、階調も色調も雰囲気も
フイルムと同等に表現出来ると思っているが、今回の写真展で見る限りではフイルム作品の方に軍配を上げた。
デジタル作品の中には、ちょっといじり過ぎじゃないのと思われる作品も何点かあった。

私がフイルムからデジタルに完全に切り替えてから10年近く経つている。
デジタルに切り替えてしまったのは「撮る」「RAW現像」「レタッチ」「プリントアウト」と、一枚の写真で幾つもの過程が楽しめるからなのだ。
ボケ防止対策には都合がいいと思ったからだ。(未だにフォトショップは使いこなせないが)

写真展の作品もますますデジタル派が増え、銀塩フイルムに拘る人は少数派になるのだろう。

写真展を観た帰り道、虫撮りはデジタルでもいいが、風景を撮る時には昔使っていたEOS 1Nを持ちだしてみようかと思い、冷蔵庫に放り込んだままのフイルムがあったのではと思い始める。

冷蔵庫の上段の奥にベルビア100Fが3本、コダックのエクタークロームEV100VSが2本あった。
いつ頃購入し冷蔵庫に保管しておいたのか思い出せないのだから、もうとっくに使用期限は過ぎているだろう。
最近のリバーサルフィルムにどんなのがあるのか知らないが、新しいフィルムで挑戦だ。

会場で写真仲間のNAGAIさんご夫婦にお逢いした。