写真仲間たちとの写真展に出品する作品の候補の選び出しと現像作業を終日行っていた。
枚数を絞り込んで作業をすればいいのに、欲張っているのだ。
それに仲間たちとの写真選定の日時は以前から分かっているのだから、早めに作業に掛かればいいものを、土壇場になって取り掛かっているから余計に疲れているのだ。
作業を途中で放り出してPUKUさんと散歩に出る。
あちこちの庭や生け垣でサザンカが咲き始めている。
種田山頭火の句にサザンカを詠んだものがあった筈だと思いながらも思い出せずだった。
サザンカの花を見る頃になると喪中のハガキを受け取る、この二つのことがらと山頭火の句が重なりあうことが何年か前にあったのだ。
それ以降、時季になると山頭火の句を思い出し口にしていたが、今はもう思い出せないのだ。
帰ってからWebで調べてみる、二首あった。
雨の山茶花ちるでもなく
またあへた山茶花も咲いている
今年は例年よりも多くの喪中ハガキを受け取っている。
私も年賀欠礼のハガキを出した。
来年のこの時季サザンカを見た時、老兵は山頭火の句を思い出せるだろうか。
山頭火にサザンカを詠んだ句があったことさえ憶えていないかもしれない。
山茶花よりも藪椿のほうがいい 風来坊