五月人形を見る二人連れ

日本風景写真協会京都支部展(第14回)がぎゃらり西利で開催中なのを思い出して京都へ行く。
72点の出品作、見応えのある作品が多かった、中でも、和束町の霜の降りた早朝の茶畑を撮った住山博さんの「冬の陽射し」、向日市の初夏の竹藪のそよぎを切り撮った中村昌司さんの「緑陰」ありふれた風景だが、季節と時刻を計算して見事に作品に仕上げているのだ。
詩情豊かな感性と手練の技術を持っておられるように感じられた。
いずれの作品もフイルムによるもの、使用フイルムはベルビアだろうかプロビアだろうか、お歳は何歳くらいだろうか、作品にするために撮影場所にはどれ位通われたのだろうかなどと、作品の前でいろんなことを想像していた。

その他、5点ほどいいなと思うものがあった。
デジカメでの作品ではちょっといじり過ぎですねと思われるものも3点、作者が良しとして出品しているのだからいいじゃないですかと思いながらも、何かしら作品作りが気になっていた。


久しぶりの京都だったから雑踏の中をふらふら歩く。

四条通では決まって覗きこむ人形屋さんのショウウインドーを暫く覗き込んでいた。
孫のために五月人形を買い求めるのだろうか、ショウウインドーの人形を熱心に覗きこんでいる二人連れもいたが上手く撮れない。
絵になる構図や光が欲しいが欲しいものは簡単には手に入らい。
試行錯誤と場数が必要ですよ、誰かが呟いていた。
夜の照明の中で覗き込む人を狙ったら、そんなことを考えてみるも夜の京都は遠そうだ。