長い一日

今日は長い一日だった。
午前中は深草キャンパスでの講座「無量寿経・巻下」講読(山田明爾・龍大名誉教授)。
前期の講座が終わってから5ヶ月が経っている、これほど待ち遠しく思った講座はない。
今日も一時間半の講座で読む経は三十行ほど、それほど丹念に字句を読み解釈し、その文言に関係する時代や背景や逸話を解いてくださるのだから、いつもわくわくしている。
あっという間に終わった。十二時半だ。
この講座の後は午後6時半からハートピア京都で開催される「インダス文明と環境変化ー消えたサラスワティの謎」(前杢英明 広島大教授)他のセミナーに参加の予定だ。

その間の時間潰しに、「ガンダーラの美術とシルクロードの絵画」・泉屋博古館京都文化博物館で開催されている「和紙夢絵展」(クラーク・ゲーブル)を見ることにしていた。
この道すがらいつものコースでギャラリー繭に立ち寄る。
H・YAMAGUTIさんという方の花の写真展が開かれていた。

画用紙マーメイドにプリントされた花々は、通常の光沢のある印画紙と異なり、紙の持つ凹凸と温かみのある風合い感、マット感がうまく生かされていて、良い感じに仕上がっていた。
YAMAGUTIさんは用紙やインクのこともいろいろ研究されているようで、プリントには相当に熟達されているようにその作品は感じさせた。

後で見たクラーク・ゲーブルさんの和紙にプリントされた風景写真も見応えがあった。
シルクプリントのような仕上がりに見えたが、相当に手の込んだプリントとのこと。

長い一日でかなり疲れたが収穫の多い一日だった。