覗き込む人

大谷大で ”「平家都落」の道” 講師・池田敬子大谷大教授の講座のある日だ、それに京都へ出るのは2ヶ月ぶりということもあり、早めに家を出て幾つか写真ギャラリーを廻ることにした。

ギャラリー古都で開催中の京都光画道場展を見ていて、横っ面をガッンとぶん殴られたような作品に出食わす。
写真展はこれまで随分観てきたがこれほど驚きを受けた作品はなかった。
タイトル「Haunted」という4枚組の組写真(作者のお名前は思い出せない)
夜の踏切や街灯の明かりの下の小径などの光景を計算し尽くして切り撮っているのだ。
観る人の心の有り様によってはさまざまな物語を語りかけてくる、そんな組写真だ。

タイトルのとおり異界へ通じる道かもしれない、踏切の向の世界はもののけの住む場所だろうか、いろんなことを想像しながら作品の前で時間を忘れて立っていた。

四条通の人形屋さんでショーウィンドウを覗き込む人を1ショットする。

ショーウィンドウのガラスを隔てた内と外、人形の眼から覗き込む人や通り過ぎていく人々を見たらそこはどんな世界に見えるのだろうか、一瞬そんなことを考えていた、先程見た組写真が影響しているのだ。

今日は何とも疲れた一日になった、歩き回った所為か左腰が酷く痛くなっている。