風避けするツバメシジミ

5月も半ばに近いというのに今日は肌寒い一日だった。
陽射しがあればまだいいが太陽が雲に隠れるととたんに寒くなり、比良連山から吹き下ろしてくる風は一層寒々と感じられる。

いつもの時間よりも早くPUKUさんとの夕方の散歩にでかけ、いつものように雑木林の林辺や草むらで虫たちを探したが寒さの所為かイタドリハムシ、ヨコバイ、クサキリの幼体を見るくらいだった。
時には冷たい風が吹き荒れるから虫たちは何処かに避難しているのだろう。
そんな思いで歩いていて、まさしく避難している感じのツバメシジミを草むらで見つけた。
そこは小さな畑の南側の斜面で北から吹き下ろしてくる風が遮られる草むらだ。
ツバメシジミが3頭かたまるように羽を休めていた。

こんな状態で蝶が風避けしているのを見るのは初めてだ。
これも一種の生得のなせる行動だろうか。

集団で越冬するリュウキュウアサギマダラは越冬に最適な場所を選び出すと聞いたことがあるが、この3頭のツバメシジミも本能的に冷たい風の当たらない草むらを選び出したのだろうか。