老いのかたち(28)

雪の朝、2・3年前までだったら雪景色を撮りに湖北方面へ車を出しただろうに、今では目的の山峡への雪道を走る自信がないのだ、悲しくなる。

2016年度前期の公開講座の案内を幾つかの大学から頂戴している。
呆け暮らしをしないためにと思い、公開講座の冊子やホームページで講座内容を調べてみるに、受講してみたいと思うものが見当たらないのだ。
講座に対する嗜好が変わっているようだ、これも老いが進んでいるからだろうか。
殊に、龍谷大の公開講座(REC)からは関心の領域の講座が無くなっていた。
RECの講座にはこれまで聴講してみたい教授が5人ほどいらっしゃった、中でも、山田明爾名誉教授、蓮池利隆非常勤講師の講座はとても面白かった。
講座の冊子が届けられるといつもワクワクしながら講座内容をチエックしていたものだが、しかし残念ながら聞きたい講師のお名前は今回は全く見当たらなかった。
山田名誉教授は昨年の8月にご逝去なされたからそのお声を聞くことはもう叶わないが、他の先生方はどうしておられるのだろうか、今一度それぞれの講座を聴講してみたいものだ。
老い、それぞれの上にそれぞれの時間が流れる、積み重なっていく時間はそれぞれの上にどんな老いのかたちを作るのだろうか。

撮りためたファイルを整理していて雌雄を判別できるホオジロの写真を見付けた。
野鳥に対する知識が少しづつ増えていく、楽しくなる。
*オス

*メス

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