山菜散歩

昨日夕方の散歩の折見つけたワラビのことから、季節になると山菜採りによく出掛けた昔のことを思い出し、その頃山菜採りの参考にしていた本を書棚でさがす。
「山菜散歩」丸山尚敏・文、イズミエイコ・写真 調理、 東京新聞出版局

本に挟まれていた走り書きのメモを見るに、’81・初夏、ネマガリダケ、焼きタケノコにする、とある。30年も前のことだ。
現在だったら山菜の調理の仕方をWebなどで簡単に探し出せるが、当時は山菜採りの収穫物を食するにはこの本などが頼りだった。
山野で採って来た山菜など調理したことも食べたこともない都会育ちのカミサンは、「えっ、そんな物食べるの」と横を向いていたから、喰いたいという思いを満たすのにこの本を重宝していた。

午前中は好天だったのでPUKUさんと散歩しながら小さな谷間の陽当りの良い斜面でワラビ採りをした。

アク抜きをした後ワラビ料理を考えてみよう、ワラビと油あげの定番料理が無難だろうか。

この「山菜散歩」の著者は山菜の代表とされるワラビを、「実はこんなくだらない山菜は他にないのである」と貶めているが、そうかもしれないと思ったりもする。
ネマガリダケを焼きタケノコにして軽く食塩を振りかけて喰った時のように、素材そのものの旨味はワラビにはない。
季節の一品として食すだ、それにしても食い意地が張っている。

タラの芽、春蘭、ノビル.....いろいろ喰ってみたい。