棚田の春

比良山麓の棚田へ虫撮りに行って来た。
ここも休耕田や放棄田が増えている。
枯れ草の道はイノシシや鹿が踏みつけたけもの道になっていて、そこだけが妙に生々しい。

けもの道は棚田の畦や法面に幾筋も付けられており、放棄田の葎の中にはイノシシが一休みしたと思われる枯れ草が倒れた箇所もあった。

棚田の畦道を歩いていると足元からキタテハが飛び立つ、2頭だ、求愛行動に見えた。
越冬から目覚めたキタテハだ、そいつを狙うがその飛翔の素早さについて行けない。
キタテハに翻弄されて棚田の斜面を登り降りして、かなりの時間を過ごしていた。

川沿いの斜面には沢山のフキノトウが出ていた。
食用にするには薹が立っていて駄目だ、食用には一週間早く採りに来なければなるまい。

フキノトウの近くでナナホシテントウを撮る。


ツクシから飛び立つところを狙っていたが不発だった。
足場が悪い所為もあったが、それ以上に老眼でのピント合わせとカメラを保持する腕力が弱っているのだ。悲しくなる。