ツクシ畑

ツクシ畑と言うのも変だがそんな光景を住宅地の空き地で見た。
80坪ほどの空き地全面にツクシが生えているのだ。
その空き地は昨年までは長い間草刈りもせずに放置されていたから、背の高い茅とクズの葉に覆われていた。
夏場はキリギリス、クサキリ、ヤブキリ、コガネグモなど幾種類もの虫たちが居て格好の虫撮り場になっていた。
そんな空き地も所有者が変わったようで、昨年の秋に丁寧に草刈りがされ一変した。
その草刈りの所為だろうか今見る空き地は見事なほどのツクシの畑なのだ。

茅やツタが密生していた空き地にスギナやツクシを見ることは全くなかったのに、今ツクシが生えているということはなんとも解せないのだ。
ツクシが胞子で広がって行くとしても胞子が飛ぶ頃はこの空き地は葎だったのに。
それに80坪程の空き地全面にツクシが顔を出すには相当な胞子の量に思えるが、何処から飛んできたのだろうか。

植生の変化、人の手が入ることによってこれほどまでに様子が変わったことに驚いている。
夏には再び茅やクズのジャングルになってくれることを虫撮り人は期待している。