タイトルに惹かれて

琵琶湖博物館の講座に行ってきた。
「人類のきた道」・海部陽介国立科学博物館)、「マンモスとマンモスハンター」・高橋啓
琵琶湖博物館)、「琵琶湖の周りにヒトが棲む」ー近江の旧石器〜縄文時代ー・鈴木康二(安土城考古博物館)の三講座だった。

この講座を聴講してみようと思ったのは「マンモスとマンモスハンター」のタイトルに惹きつけられたからだ。
マンモスの絶滅の原因には気候変動説等の幾つかの仮説があり、その中の一つの仮説として、人類(クロマニヨン人)の狩猟圧があることは承知しているが、この狩猟に関して突っ込んだ話が聞けるものと期待していたのだ。
マンモスハンターが用いた石器などの道具、洞窟の壁に描かれているマンモスの絵、等についての文化人類学的な話をタイトルから自分勝手に想像していたのだ。
期待は期待で終わってしまったが我儘な聴講生の割には居眠りもせず最期まで聞いていた。

他の二講座も面白かった。
それにしても三講師の先生方はタイトルの付け方が上手だと感心している。
琵琶湖博物館の講堂が満席になるほどの大勢の参加者だったが、私のようにタイトルに惹かれて聴講に来た人も結構いるのではないだろうかと思ったりしていた。