ホシヒメホウジャク

外出から帰ってみると焦げ茶色の蛾が虫かごの中にいた。
カミサンが庭先でバタバタしているのを見付け捕まえておいてくれたのだ。
そっと蓋を開けてみる、ホシヒメホウジャクだった。

期待して聴講に行った講座(古代中国における文字の誕生・継承・伝播の過程を跡づける)が思いの外面白くなく、妙に鬱とした気分で帰ってきただけに、ホシヒメホウジャクを見てホッとしていた。
老躯には講座を聴きに行くよりも虫撮りに行くほうが似合っているのだ。

講座のタイトルに惹かれて聴講に出掛けるのだが、最近では面白い話にぶっつかることがない。
それにしても「羊頭狗肉」じゃないの、そんな思いをするものが多くなっている。