小さな蓑虫

玄関先のアオキの葉の上で小さなミノムシを見つけた。

10mm足らずのミノムシなので種の同定は出来ないが、見た感じではニトベミノガにも見える。

このミノムシを見ていて、琵琶湖博物館が「ミノムシ調査」のフィールドレポーターを募集していたのを思い出した。
1995年頃からミノムシ(オオミノガの幼虫)がオオミノガヤドリバエという寄生バエに寄生されて西日本から姿を消し始め、そして現在では全国的にこの現象が拡がっているようだ。
こうした状況を滋賀県内でも調査するのが目的であり、今回が5年ぶり2回目の調査のようだ。

このオオミノガヤドリバエは1990年頃偶発的に中国から侵入してきたと言われている。
オオミノガの幼虫はリンゴ等の果樹の葉を食い荒らす害虫に違いないが、個体数を減少させるということはどこか寂しさを感じてしまう。
このミノムシは冬の風物詩なんだから、絶滅してしまわないように願うばかりだ。

アオキの上のミノムシも暫くの間観察してみよう。
(昨年11月10日に見つけていた玄関先や門扉の壁にいた7匹のミノムシは、見つけた翌々日には全員が姿をけしていた。)