ユリの種を蒔く

時雨の通りすぎた後、陽がさしてきたのでPUKUさんといつものコースを外れて長い散歩に出る。

その折、住宅地の中の空き地や雑木林の端っこやお寺の境内など数カ所で、タカサゴユリの種を風に乗せて飛ばした。
ユリの種蒔きとしては少し時期が遅くなったが、風に乗って飛んでいった種の中で運のいい奴は発芽し花を咲かせるようになるだろう。

住宅地でも石垣の僅かな隙間に入って育っていたり、ブロック塀と犬走りの間の破れ目に花を咲かせているタカサゴユリを見たこともある。それほどの発芽力を持つユリだ、2−3年もすればいくつかの種は花を咲かせてくれるに違いない。

もう随分昔のことだがこの住宅地に来た頃、半分以上が空き地だったが、その空き地のあちこちに白いユリが沢山咲いていた、そんな事を昨日の事のように思いながらユリの種を風に乗せて飛ばしていた。これも老兵の感傷だろう。

帰り道でクモの卵嚢を見つけた。