虫撮りと物忘れ

朝夕の散歩にはpukuさん(コーギー・雌・五歳)がお供してくれる。
気持ちのいい天気なので少し遠出をした。
途次、ケヤキの木にヨコヅナサシガメを見つける。
脱皮したばかりのヤツもいた。

何年か前には気持ちの悪くなる程のヨコヅナサシガメの大群が、柿の古木の洞にいたのを見たことがある。
気持ちが悪くなるといえば、チャドクガの幼虫がサザンカの木一本丸ごとを覆い尽くしているのを見たことがあるが、虫好きの私もさすがに身震をいした。

*[物忘れ]
物忘れすることが多くなった。
眼鏡、携帯電話、補聴器、財布これらの小物類の置き場所は、二階の書斎の本箱かデスクの上、一階居間の本箱の引き出しと決めてある。それにも関わらず捜し物をしている。
「おーい、俺の眼鏡」
カミサンはまたかという顔をしている。
物忘れで大きな被害が出るということがまだ無いのでいいが、一昨日は危うく被害を出すところだった。

持ち歩いているコンデジを玄関先の箱(カブトムシの幼虫の飼育箱、現在67匹)の上に置き忘れたまま外出した。途中土砂降りの通り雨に遭ったが、吹きっ晒しの玄関先のコンデジのことなど思い出しもしなかった。

カミサンが気付いて取り入れてくれていたから助かった。
もしこれが雨曝しになっていれば、二台目の水没カメラになるところだった。
二年前の初夏、虫撮りの途中土手の草むらにカメラ(EOS・5D)を置いた、その場所を忘れ、別のカメラ(EOS・40D)で夢中で虫を追いかけていて、下の川にダイビングさせたのだ。
(修理不能
「川に落ちてあなたが怪我でもしたら大変だけど、カメラだけで良かったじゃない」
カミサンは慰めてくれたけれども、しばらくは自分の馬鹿さ加減に落ち込んでいた。
これから物忘れがだんだんひどくなっていくんだろうか。