キジを追いかけて

今日はなんとも言えぬ素晴らしい陽射しだ。キジ撮りのフィールドへ行く。

路肩に車を止めた時、はるか向うの田んぼの中に黒いヤツがいるのを見つける。キジだ。本格的にキジを追いかけるシーズンの到来、幸先の良い出会いだと思いながら田んぼ道を急ぐ。6-70mほど近づいてからはキジを驚かさないようにとゆっくりした近づき方だったが、手前の田んぼにいたケリが甲高い声を上げて飛び立ち、それに刺激されたのかキジはそれまでの餌探しを止めて足早に民家の横の小笹の茂みに姿をけした。

小笹の藪に近づき覗き込んで見たがキジの気配はまったくない。小さな茂みの何処かにひっそりと隠れているのだろう、かさっとも音がしないのだ。時間が経てば再び姿を現してくるだろと思い、フィールドを一周するつもりで遠ざかった。

小1時間ほどして戻ってみると予期していたとおりキジは田んぼに出ていた。

コヤツは笹薮に逃げ込んだヤツと同じヤツとは思えないほど堂々としている。三脚を据えた私の方へなんの恐ろ気もなく近づいてくるのだ。

至近距離まで近づいてきて悠々と餌探しをしているのだ。

小さな溝を飛び越えた後、コヤツは餌探しを繰り返しながらねぐらにしているヨシ原に向かっているようだ。

向かう先にケリが2羽いた。

キジとケリのコラボが欲しくて重い機材を抱えてあぜ道を廻り込む。狙いのアングルだった。ファインダーを覗いている時は気にならなかったがPCに落とし込んで気がつく。ケリに焦点をとられてキジがボケているのだ。老爺の鳥撮りは殆どがAFで絞りは開放、これがボケの原因の一つだろう。鳥撮りのベテランさんだったら即座に絞りを絞り込みMFにするに違いない。

ケリの背後を通りキジはねぐらのヨシ原に潜り込んでいった。

これからキジ撮りのシーズン、楽しみだ。