水際のキジ

水が張られたまま未だ田植えが行われていない田んぼの縁にキジがいるのを見付け、光とアングルを探して湿田のあぜ道をそろりそろりと移動する。草の茂るあぜ道は平坦ではないのだ、重いヤツを抱えての移動は老躯には結構負担だった。

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1ショットした後再び移動し始めるとキジはふっと身を沈める、三脚を立てたまま現れるのをしばらく待ったが姿を見せることはなかった。諦めてもと来た道へ引き返す、引き返すのも難儀だった。

引き返す途中、ヨシ原からオオヨシキリが飛び立つのを何度も見かけ、三脚の脚を1脚にする。飛翔撮りをするために田んぼ道を行ったり来たりする、動き易さの確保だった。

小さなオオヨシキリを追いかけるのは鳥撮り5年目の老躯には無謀なことだった。飛び去る方向に向けてカメラを振り切れないのだ、ゴミ箱行きの山だった。何とか残した1ショット。

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いつになったら思いの1枚が撮れるだろうか。残された時間はごく僅かしかないのだ。

 

遠回りしての帰り道、母衣打ちを撮る。

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最初に見た場所からかなり遠い場所にいたが、水際から姿を隠したヤツのように思われた。フィールドには3羽のキジがいる、個体識別出来れば行動範囲の広さが分かってまた別な面白さがあるのだが。

 

今日から6月、梅雨に入れば雨中のキジを撮りに来てみたいものだ。