キジのペアを追いかけて

耕作放棄地が広がるフィールドでは、オオヨシキリの甲高い鳴き声が賑やかになった。そんな鳴き声に混じってヨシ原の向こうからケーンケーンとキジも啼き声を上げている。ひと啼きだけだったが啼き声を頼りにキジの姿を探す、見つけ出すのは容易ではなかった。はるか向こうの草むらに身を潜めていた。

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ヤツは草むらから貌を出したり引っ込めたり、貌を隠している時間の方が長かったが動き出すのを待っての根競べだった。

動き出したのは30分近く経ってからだ、こちらへ向かってやって来るのだ。

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20mほどの近くまでやって来て暫くの間立ち止まっていたが、人との対峙に飽きたように方向変換して草むらへ向かう。

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キジが上がっていった斜面の上で一瞬メスの姿を見る。

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ちらっと動いたから気が付き慌ててファインダーを覗く、1ショットがやっとだった。

早くから気が付いていればと残念がっても後の祭りだ。オスが動かないで草むらに居続けてくれたから、メスが再び姿を現してくれるかもと小半時待つも姿を見ることはなかった。そのうちオスも草むらに姿を消した。

鳥撮りを始めて4年、こんなに長い時間待ったのは初めての経験だ。虫撮りを20数年しているが長時間待つたという経験はない。

再びメスの姿を見つけたのはフィールドを一巡して帰ろうとしていた時、遠くの未だ田植えの準備がされていない田んぼの畦にいた。

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民家の庭先にキジがいた。

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メスが向かっている方向はこの民家の方向だったからペアでいるところが撮れるかもと期待して三脚を据えたが、望みはまたも叶わずだった。オスは民家の間に隠れたのだ。

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終日曇天 望みのものは撮れなかったがまづは好としよう。

 

** 電気温水器の格納壁に吊るしてある竹筒トラップでのツツハナバチの営巣行動は今日も見かけずだ。26日に見た後は肌寒い日が続いたから活動出来ずにいるのだろう。寒い日が3日も続いた所為で営巣放棄だろうか。竹筒トラップが泥土で密閉されるまで見てみたいものだ。