キジの啼かぬ日

昨日は午後から写真展当番の日、受付に唯座っているだけだったのに結構疲れた。
そんなこともあってパソコンも立ち上げず、いつもより早く寝室に入った、お陰で今朝は早朝の目覚めだ、朝食も摂らずキジを見に行く。

2時間近く田圃道をウロウロしていたが、全くキジの啼き声を聞くことは無かった。
うるさいほど聞こえてくるのは耕作放棄地のあちこちにいるオオヨシキリの啼き声だけ。
「雉も啼かずば撃たれまいに」こんな謂もあるが、耕作放棄地ではヨシや雑草の背がたかくなっているから、キジが啼いてくれないと、草叢に身を潜めているキジを見付け出すのは容易ではない。

双眼鏡で探していて、草叢に隠れているヤツをやっと見付け出す。

暫らく眺めていたが動き出す気配がないのだ、動き出すのを待つため3脚を据えた。
時々ファインダーを覗きながらのキジと根比べだ、かなりの時間が過ぎる。
鳥撮りを始めてから3年近くなり、老躯もやっと「待つ」ということが出来るようになってきた。
小半時程経ってからヤツは姿を現した。

「待つ」ということが次のシーンを見せてくれる、ヤツの先にもう1羽キジがいた。

一つのテリトリーのしかも14・5mの距離での2羽、争いが起きることを期待してファインダーを覗き続けていたが格別の動きもなし、手前のキジが茂みに入っていくのを見て、三脚からカメラを取り外した。

帰り道、琵琶湖に注ぐ小さな川で釣り人を見る、3人いた。
遡上してくる若鮎でも狙っているのだろうか。