アリグモ

新聞を取りに出た時、門扉の塀の上で妙な動きをしている体長5-6mmほどの真っ黒なアリを見る。お尻を起点にして円を描くというような動きだ。こんな動きを見たのは初めてだった。よくよく見るとアリではない、アリに擬態したアリグモだった。

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妙な動きをしなければ小さなアリの存在など格別意識もしなかっただろうから、100mmマクロを持ち出すこともなかっただろう。今期初めてのアリグモとの出会いだった。

ハエトリグモ科アリグモ属のコヤツは上顎が非常に大きくなっている、オスのようだ。研究が十分でない頃はアリに擬態しアリに警戒されずに近づいてアリを捕食すると言われていたが、観察が進むにつれアリを捕食することは報告されていないとのこと。コヤツは何を捕食するのだろうか。昨夏は庭の柚子の葉の上でしばしばアリグモを見かけたものだ。今夏は捕食のシーンが見られるだろうか、何とか見てみたいものだ。

 

写真仲間たちとの写真展も今日が最終日、撤収の作業をしながら次回のことをふと考えていた。自分も老い仲間たちも老いているのだ。