いつものフィールドでは田植え前の野良仕事が本格的に始まっている。草刈の人や田起こしのトラクターが耕作放棄地のヨシ原の近くにいる所為だろう、キジの姿を近間で見かけることはなかった。随分遠い田んぼのあぜ道を歩くキジを2度ほど見かけただけ。
カメラや三脚を後部座席に放り込み運転席に座り込んでから何気なく外を見た時、3区画ほど向こうの田んぼのはずれに2羽のキジがいるのを見つける。
2羽が睨み合っているのだ。
睨み合いから数度にわたる激しいバトル、そして敗者が走り去っていくシーンまでの一部始終を見た。
キジを追いかけ始めてから4年、初めて見るシーンだった。
折角のシーンだったのに非常に残念なのは、カメラの設定が野良作業を撮った時の設定(絞り優先、IOS400)のままだったのだ。切り撮った絵はシャッタースピードが800~1000なのだ。三脚にカメラをセットする余裕もなかったから手持ち、ピンずれが起きているのだ。
鳥撮り初心者は被写体を追い続けるのに必死で、ファインダーの中に表示されるIOSやシャッタースピードなどの情報を読み取り。即座に補正するなど思いもつかぬことだった。