ベッコウクモバチ

虫撮りの行き帰りに必ず立ち寄る小さな無住のお寺がある、天台真盛宗の末寺だ。
無住の寺だがご近所の方の奉仕が行き届いていて、境内はいつ見ても塵一つ無い。
今日も帰り道、汗の引くまでとその縁側で休憩させてもらう。

参道に二つ並んでいる大きな杉の切り株の一つに、ベッコウクモバチがある間隔をおいてやって来るのを見つける。
飛び去ってはまたやって来る、時に求愛行動をしているヤツもいるのだ。

切り株の根元やその周辺で巣穴の入り口を見つけることは出来なかったが、すぐ近くのもう一つの切り株にベッコウクモバチが来ることはないのだ、そんなことからベッコウクモバチが飛来するこの切り株には何かありそうに思われる。

ベッコウクモバチは徘徊性のクモ、ハシリグモなどを捕食する狩蜂なのだ。
もしや獲物を引きずってくる様子が見られるかもなどと思い、昼下がりの炎天下小一時間眺めていた。

ベッコウクモバチを主目的に準備万端にして一度来てみよう。

雑木林の外れでイオウイロハシリグモを見る、コイツもベッコウクモバチの狩りの対象だろうか。よくよく見るとコイツは大きなハエの仲間を捉えていた。