サトクダマキモドキ

Aさんの菜園にあるプルーンの木は、どうした訳か今年は全く実をつけていない。
プルーンにも当たり年とそうでない年が有るのだろうか、それとも昨年の秋に剪定などの作業をしていなかったからその所為だろうか。
プルーンの実を探していて、サトクダマキモドキがいるのを見つける。

この木ではよくツユムシの仲間のサトクダマキモドキがいるのを見掛けるのだ。
見掛ける時は決まって木の高みにいる。
高い所にいるのはどうもこの虫の習性のようだ。
草叢にいるのを見たことがない。

数年前だが虫撮りをしていてコイツを見つけ、連れて帰るつもりで捕まえようとしたことがある。ポリ袋を手に被せ、高みにいるのを狙って背伸びをし、手をいっぱいに広げて掴み取ろうとしたのだ。
掴んだのはいいが中指先を思いっきり咬まれ、悲鳴を上げた。

帰り道、クマゼミが道端に落ちているのを見つける。

うるさい程鳴き交わしていた蝉の声ももう随分と疎らになっている。
一つの季節が終わろうとしているのだ。