トックリバチの巣作りを撮りたい。
幼虫のエサになるイモムシなどを運びこむところを撮りたい。
こんな思いを実現させるためにはフィールドを歩いて歩いて歩きまわって、偶然の出逢いを期待するしかないのだ、僥倖は歩きの産物ですよ、歩きますか、老躯に問いかけていた。
キボシトックリバチに夢中になっていた時、背後に門扉の開く音を聞く。
大学3回生の孫が神戸から帰ってきて顔を見せに来てくれたのだ、嬉しくなる。
小さい頃からトンボ撮りに付き合ってくれたことが何度もあった。
龍谷大瀬田キャンパスでの野外授業に二人で参加したのは彼が小学4年生の頃だっただろうか。その時の泥まみれになりながら夢中でヤゴ探していた姿が鮮明に浮かんでくる。
本日炎暑なれど好日なりだ。