ヒメシモフリコメツキだろうか

小さな谷間の畑の周辺でも草刈機の音がするようになり、虫撮り人には嬉しくない時期になる。
段々畑の斜面の大半が刈り込まれ、沢山咲き始めていたアザミもハルジオンも姿を消した。
畑の上の草叢にはヒヨドリバナの群落がある、花が咲き始める7月半ば頃から此処でアオスジアゲハやアサギマダラ、アゲハの仲間が見られる格好の場所なのだ。
昨年は此処に草刈機が入ることはなかった、今年もヒヨドリバナが刈り払われることがないことを願うばかりだ。
午後から刈り残された草叢へ行く。

ヒメシモフリコメツキ、キリウジガガンボの交尾、ホソヒラタアブ、ヒメウラナミジャノメを撮る、谷間を横切って行った黒いヤツ(ナガサキアゲハ?)は撮れずだった。

ヒメシモフリコメツキをよく調べてみようと持参のポリ袋に入れたが、帰り道何処かに落としてしまったようだ。

虫撮りの折、気になる虫がいると持参のポリ袋に入れて持ち帰ることにしている。
持ち帰るときに時たま落とすことがあり、この落し物を拾ってくれたことがきっかけで知り合った人もいる。
お互い名前は知らないがそれ以来出逢った時には、虫の話や野菜作りの話を交わすことがある。虫が取り持つ縁だ。

ヒメシモフリコメツキを入れたポリ袋は空気を吹き込み口を縛って膨らませている。
この落し物は風に吹かれて畑道を何処へ行ったやら。