花冷え

呆け暮らしに区切りをつけようと午後五時過ぎに夕方の散歩に出る。
いつもだったらこの時間帯は夫婦連れでジョギングしている人や犬と一緒に散歩している人達を何人も見かけるのに、小一時間の散歩の間、全く人影を見ずだった。
花冷えの所為だろうか。


住宅地のあちこちにある桜はまだ五分咲きという感じだが、コブシ、ハクモクレン、ボケ、沈丁花ユキヤナギレンギョウミモザ、藪椿などは今を盛りに花開いている。

中でも気になっているのがミモザの大きな木だ。
ミモザの木にはキチョウが産卵にやって来るし、10月の半ば頃にはキチョウが羽化する。
このミモザの大木でキチョウの産卵や羽化しているところを見たことはないが、今年は注意していなければなるまい。

人影の途絶えた花冷えの中を花々を見て歩く、詩情が有れば一句詠めるのだろうが、語句の一つも思い浮かばないのだ。
オマエさん、俳句の一つよりも風邪をひかないようにするほうが大事ですよ、この時期に体調を崩すことがままあるのですから、それに花粉症もひどくなりますよ。
確かにリタイアして以来花粉症を発症するようになり、花冷えの頃に体調を崩すことが多くなっている。