渋柿だろうか

昨日撮ったものを整理していて、ヒヨドリが虫(ハチ?)を咥えている1ショットを見付ける。
ヒヨドリが樹の幹を突っいているのにレンズをむけていたが、獲物を獲っていることに気付いてはいなかった、PCの上でアップして気付いたのだ。

この1ショットを見付けたことから、ヒヨドリがよくやって来る小さな谷間の柿の木のことを思い出し出掛けてみた。
鳥撮りは不発だった、ヒヨドリを撮っていた柿の木にはもう実は一つも残ってはいなかったのだ。

谷間の向こう側の竹藪の中には今も沢山の実を付けている柿の木がある。
望遠ズームで覗きこむのは良いのだが近づくのは老躯には厄介なのだ。
棚田の急な土手を何段も登るか山裾を随分遠回りしないと近づけないのだ。

この柿の木に鳥が来ているのをこれまで見たことがない、鳴き声を聞いたこともない。
鳥も喰わない柿の実、渋柿だろう。
渋柿だったとしても今では完熟して渋も抜けている筈だ、それに鳥が啄むことの出来る木の実は近辺には残っていないのだから、この熟柿にヒヨドリなどが来てもおかしくないはずなのに。

ヒヨドリが啄んでいた柿は丸っこい柿だった。

鳥の来ない柿は細長い柿。

子供の頃母親が干し柿にしていた愛宕柿に似ているように見える。
渋柿もどこか懐かしい。