飛翔体撮り練習

今朝のフィールドは何故かケリの姿が多かった。
早朝の田圃廻りをしている人や散歩者が通る度に、遠近あちこちでケリが甲高い声を上げて翔び立つのだ。
しかも遠くまで飛び去ってしまわずに弧を描いて翔び立った休耕田の近くに舞い戻って来る。
お陰で格好の飛びもの撮りの練習台になってくれた。

150-600mmズームを600mmに固定し、手持ちでケリが飛び出すと連写を始める。
遠くの方の飛翔体は何とか追えるが、近くのものはファインダーの中に捉まえるのが難儀だ。
それに捉まえても追随しきれないからすぐにフレームアウトする。
フイルム時代の頃のようにフイルム代を考える必要もないからシャッターを押しまくった。
合計872枚ほど撮っていたが残したのはほんの僅かだった。

ひとしきり練習した後フィールドを一周りしていて、キジのすぐ近くにケリがいるのを見付け、そっと近づき三脚を立て、カメラにはリモートスイッチを装着する。
キジの側からケリが翔び立つ瞬間が狙えるのではと思ったのだ。

ケリに焦点を固定するとファインダーから眼を離しリモートスイッチを握ってケリの飛び出しを待つた。
時間の経過は判らないが暫くの間ケリもキジも人も動かずにいた。
先に動き出したのはキジ、ゆっくりと一段下の田圃へ下りて行き、思いのシーンは儚く消滅だ。

日中フィールドを歩き廻ったり、瞬間を狙って鳥待ちする時間が老躯には厳しくなっている。
早朝の撮影行を専らにしなくてはなるまい、そのための早寝早起き、出来るだろうか。