老農夫とキジと

昨日は肌寒かったが今日は素晴らしい陽気、田圃道を歩き廻った。

ヒバリ、ケリ、ダイサギカワラヒワムクドリ、ドバト、カラスの小集団、スズメ等を見掛けるも、目的のキジは姿も啼き声も無し、重いヤツを抱きかかえるようにして歩いていて「撮れたかね」と声をかけられた。

名前は存じ上げないが何度も田圃道で行き交った老農夫、私がキジ撮りに夢中なのをご存知なのだ。
「今日は駄目でした」と答えると、トラクターのエンジンを切ってわざわざ下りてきて「今朝早くにはあそこの草叢で2度ほど啼いていたけんどな」
指差してくれたのはAエリアと名付けている草叢、細い水路があり、その土手道はタンポポなどが生茂るのだ、そこにキジが現れるといい1ショットになる。

老農夫とのしばしの会話を楽しんだ後、念のためにと老農夫の教えてくれた草叢へ向う。
草叢ではキジの気配は全く感じられなかったが、遠回りしての帰り道、田圃の中を小走りに走るキジを見付ける。


田圃を横切った後一呼吸の間立ち止ったが間なし草叢に姿を隠した。


陽光燦々、好日だった。