ヨコズナサシガメ

国道161号線からびわ湖大津館(旧琵琶湖ホテル)へ入る道は、見事な桜並木の道だ。
この桜は旧琵琶湖ホテルの開業の時(昭和9年)に植栽された、と言われるから80年を超える老木。
一抱え以上もある幹周り、道を覆うように高々と伸ばし枝、樹勢未だ衰えずというふうに見えるが、やはり80年という歳月は老躯のあちこちに時の流れの傷跡を刻んでいる。

この桜並木道を歩く時は、桜一本ずつを丹念に見るのが習いになっている。
今日は老木に付けられた傷跡と思える所でヨコズナサシガメの小集団を見た。

この小集団のヨコズナサシガメも間もなく成虫になり単独行動を始め、獲物狩りをするのだ。
昨年もここで毛虫を捕まえ口吻を突き刺しているのを見た。
ヨコズナサシガメが自分の体よりも大きな獲物を捉えているのを撮りたい、こんなことを思っているが未だそのチャンスに恵まれていない。



仲間たちとの写真展にローカルテレビ局(ZTV)が取材に来ていた。

新聞社やTV局の取材記者をみるといつも思うことがある。
彼らが身につけている腕章や社名入りのジャンパー類が欲しいと思うのだ。
こいつがあればお祭りなどの撮影の時などに、ちょっとした無理が効くのではなかろうかと。
いいポジションは決まって腕章や社名入りジャンパーが専有しているのだ。
虫撮りには腕章も社名入りジャンパーも必要ではないが、お祭り撮りの時などでは何度か腕章があればなァと思ったことがある。