シンビジューム

今朝、庭のキンモクセイの木の下で意外なものを見つけ驚いた。
シンビジュームの花が咲いていたのだ。

おっ!という思いで鉢に手をかけ持ち上げようとするが持ち上がらない。
それもその筈、シンビジュームは鉢の底の穴から地中に根を伸ばしていたのだ。

このシンビジュームは10数年前ある祝い事で頂いた三鉢の洋蘭のうちの一つなのだ。
最初の花が終わった後、花の可憐さから後々の花も楽しみたいと思い、3・4年間は肥料や水遣りにも注意を払って世話をしていた。
冬場は陽当りのいい縁側に取り入れてもいた。
しかし、それもいつの頃からか忘れてしまい、キンモクセイの木の下に放置されたままになっていたのだ。

キンモクセイの木の下はフェンスに纏わり付くように木蔦が茂っていることとキンモクセイの葉陰になる薄暗い場所。それに、夏、庭の木々に水遣りする時でも意識してシンビジュームの鉢に水をやったという記憶もない。そんな悪条件下で生き続けてきたのだ。

10年以上も放置されていたものの上に花を見る、驚きだった。

シンビジュームの地中に伸びた根を切り離し玄関に来てもらう。
時季をみて古い株を切り離し株分けをしてみよう。
鉢も頂いた時のプラスチックの鉢でなく背の高い陶器の鉢にしてやろう。
次の花が咲くまで時間がかかるかもしれない、老兵は見られるだろうか。